チェーンストアの本部が機能していない!あるカレー屋さんのお話

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近所のカレー屋さんの話

近所にカレー屋さん(一応チェーン店)があるのですが、今日はそのお店の話です。

カレー自体の味は至って普通です。どちらかというとガッツリ食べる男性向けの味付け、構成かも。特に問題はありません。

お話したいのは、そのお店の運営方法。

セキュリティーの問題もあり、通常は2名体制の運営のようです。
ただ、ほとんどの時間帯のオペレーションは1名で足りてしまうので、ピーク時間帯以外は人余りを起こしている感じです。
そこで、このお店が取っているアクションは、余剰人員による「店頭呼び込み」。

確かに必要なアクションかも知れません。呼び込みも立派な広告活動であり、セールスアクションです。

大阪経営コンサルタント

しかしやり方が問題です。
実際にはただ立っているだけで、ほとんどセールスUPに影響しているとは思えません。

おそらく「店頭呼び込み」本来の意味を知らされて(知っていても動機付けされていない?)いないからでしょう。やらされているだけの感があります。

さらに輪をかけて問題なのは、呼び込みをする際の服装。
飲食業にも関わらず、店内は汚れており、店員さんのユニフォームも「いつ洗濯した?」状態になっています。食べたい気も失せてしまうレベルです。

なぜこんな状態になるのか?

なぜ素人目に見てもこんな「アカンやろ。」の状態になるのか?
一言で言うと「本社・本部が機能していない」という事です。

実はこのような話は、本部が現場を見ず数字のみを追求した場合に往々にして起こる現象です。

なぜなら、現場は現場に慣れてしまうから。

売上→これだけ頑張ってるんだからこんなもんでしょう。(慣れ)
汚れ→カレー屋ならこんなもんでしょう。よく見たらそんなに汚れているようには思えないし。(慣れ)

そして本部は本部で売上の推移にしか興味が無く、実際のオペレーションに見向きもしません。(本部は決められたルール、基準が守られていると思い込んでいるとか、最悪の場合知ってて目をつぶっている場合も。)

また、本部は事務職なので実際のオペレーションを知らないとか、現場の仕事をしたくないとかという事も影響しています。

もちろん、ちゃんとしたコンサルティング機能を持ったチェーンストアなら、こんな状態にはなりません。

きっちりコスト管理した上で、余剰人員の発生が止む得ないものであるなら、計画的にクレンリネス(清掃)を実施したり、広告活動も呼び込みだけでなく、ポスティングやタイアップなどを積極的に行うでしょう。

店頭にぼけっと立っているだけでは何も生み出しません。

そして本部には、お店の店長以上にそのお店の事を客観的に見れる、能力の高い人が必要です。(決してアラ探しになってはいけません。)
第三者的にお店を見る事で冷静な評価ができ、適切なアドバイスを店長に送る事が出来ます。

本部が数字にしか目が行かなくなったとき

そのチェーストアマネジメントは機能しなくなってきていると言えます。

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